岡本直枝さん 近況情報 1

岡本さん近況

アートってなんでしょう。
それでも制作の日々です。

【第一話】 経緯と、ひよっこ作品

テキスタイル造形作家、と名乗って20年を超えました。日産に在職したのは17年と少しですから、作家活動の方が長くなりました。手を動かして、制作の日々です。
がしかし、、アートって、なんなんでしょうねえ。。
時々大学で若い学生達と過ごします。プロダクトデザインとアートを二股やって来た先生は少ないです。一緒だよ、と言ってます。異論があったら是非ご一報下さいね(笑)。

こんな事になったきっかけは。出張で川島織物の工場見学をした時、糸が布に、線が面になるのを見た時の感動です。素地に、母が内職でお針子さんをしていた影響があったかもしれません。


20代半ばに週末織物教室に通い始めました。当時カラーグループにいたので少しは織物の事も知らなくちゃと思いましたし、デザインの為に自分を知る手段を持ちたいと、そう思ったんです。
そして40を少し前にして、「これをやらねば後悔する!」と退職。大学院を受験。学部生にお母さんと同じ歳♡」とか言われながらテキスタイルを学びました。 今回はその学生時代の作品をご紹介したいと思います。

大学院での一番の気付きは、「あ、作家って表現の動機がないと、なれない。。」ということでした。バカですよねえ。作りたいもの作ればよし、としか考えてなくて、何が作りたいのか見えてない。いや、作りたいものを作ればいいだけなんですよね。実際。
ラッキーだったのは、その頃商品本部にいた主人がNTCEに出向。大学の長い休みにはイギリスを拠点に色々なものを見て回れた事です。
そして、イギリス最北端のシェトランド諸島。ハリス島で、土砂降りの雨に打たれながら見た風景との出会いから、テーマを「場のちから」と定めて風景作家になりました。

ハリス島の風景
一面の岩とヘザーと一軒の家

2000年 「Northern Island」
大学院で最初に作ったタペストリー。テクスチャーの表現が嬉しくて夢中で制作しましたが、作品にまで落とし込めていませんね。
色が、イギリスで作ったので、重たいイギリスの色になりました。

オマケ
科目履修生で残った頃の、学部生との共同制作風景。テーマは「編組」。それは巨大なおっぱいです。JAPANTEXで発表しました。